栗本夏樹 漆造形展
ギャラリー白川 ジャパニーズ・モダン江戸から現代へ(7)
栗本夏樹 漆造形展
会期:2017年9月2日(土) — 9月24日(日)
12:00〜18:00 月曜・18日(祝)休廊
会場:ギャラリー白川
私は今まで、車のボンネットや紙管、流木、石など、様々な物に漆を組み合わせて作品を制作してきました。漆木の樹液である漆は、動物の血液のような役割を果たしています。命そのものである漆の樹液を古紙や古木に注入すると、若木のように蘇ります。私は、漆のそのような力を「漆・生命の再生」という言葉で表現し、制作のテーマとしてきました。
今回は、中国や日本で古来より親しまれてきた瓢箪と漆を結びつけたアートを提案します。中国では、瓢箪の内部に精霊が宿る別世界があると考え、瓢箪を「宇宙」という器の象徴だとする考え方があります。漆も瓢箪も人間が約一万年前から利用してきた自然素材です。私の感性と漆と瓢箪が渾然一体となり、生み出された作品にアートの精霊が宿ることを強く願っています。
漆造形作家 栗本夏樹