黒岩知里新作展
黒岩知里「車窓」 2019 20号S 紙本、岩絵具、新聞、ステンレスピン 727x727mm
黒岩知里作品展
会期:2019年3月16日 (土)—31日(日)
12:00-18:00 月曜休廊
会場:ギャラリー白川
黒岩が描く家や窓やアンテナといったモチーフは、彼女が子どもの頃に見なれた西陣の路地から見えた遠い記憶だった。西陣の環境が私のアイデンティティという彼女は、いつしか心の中の葛藤や疑問、感情を、身近なモチーフである「家」や「アンテナ」を通して描く様になる。「最近は、建物を俯瞰的なイメージで描くことが楽しい。無機質な人工物ではなくその背景などを含めて有機的に描きたい」という。
描く技法は、岩絵の具を使った日本画だが、墨を飛ばして出来た偶然の形を取り入れたり、金属、新聞紙といった素材も抵抗なく取り入れて表現する。案内状の作品「車窓」は、ドイツに行った時の電車から見た風景。ただ、実際にあった風景というよりは、ドイツで感じたものを詰め込んだ思い出の一枚です。 黒岩知里新作展、どうぞ、ご高覧下さいませ。
会場の模様