ミクストメディア展 −6人の作家による− *YouTube配信
ミクストメディア展 −6人の作家による−動画配信中
会期:2021年2月27日(土)〜3月21日(日) 12:00~18:00/月曜休廊
*2021年動画配信スタート
いま、様々な素材を用い、日本画やアクリル画、版画、写真といったジャンルを超えて表現する作家が増えています。ギャラリー白川では、枠にとらわれず自由な技法を用いて制作された作品を、「ミクストメディア」と表記しています。 今展では「ミクストメディア展」と題し、6人の作家の作品を紹介させていただきます。会場や動画配信など様々な角度からお楽しみください。*動画配信中
−作家−
片山雅史、高安醇、三桝正典、今尾栄仁、黒岩知里、シーズン・ラオ
マカオ生まれのシーズン・ラオさんを紹介させていただきます。北海道で出会った雪景色に魅せられた彼は、彼の特殊な写真技術と手漉きの紙と工夫した墨のインクとで静寂な雪の世界を作品にしていきます。作品の中の雪の白さが水墨画の「間」のような効果を生み出し、まるで水墨画の世界を見ているような美しさを感じさせる作品です。ギャラリー白川での3回目の個展は、来年の年明け早々の予定です。なお、ラオさんの作品は作家紹介「シーズン・ラオ」のページでご覧いただけます。
4月27日〜5月16日にギャラリー白川で5回目の個展が始まる三桝正典さんをご紹介します。三桝さんの制作のテーマは、「市松模様」。お寺などの襖絵に市松模様を描いて活躍中です。京都では、大徳寺の瑞峯院の襖絵を手がけています。また、2020年11月30日のNHKの「美の壺「不朽のデザイン 市松模様」で紹介されました。なお、三桝作品は、作家紹介の「三桝正典」のページでご覧いただけます。
高安醇の紹介です。高安さんは、長い間、アクリルで抽象画を描いてこられました。以前は、色構成の作品が多かったのですが、近年は、アクリル画の下に紙をコラージュ。その上からアクリルを塗って、色を重ね、削ることで、下地を見せるなど、表現が変わってきました。また、オレンジ色が中心だった作品は赤色を使うことが多くなってきています。今展での作品も、赤の色を使った力強い作品が目を引きます。ギャラリー白川での5回目の個展は、今年の10月の予定です。なお、高安さんの作品は作家紹介「高安醇」のページでご覧いただけます。
片山雅史さんをご紹介させていただきます。片山さんとは、今回の6人の作家の中では、一番長いお付き合いの作家さんです。その作風は、芸大を出た初期の「風」のシリーズから10年ごとに制作のテーマが大きく変っていきます。そして、作品のテーマが変る度に、様々な表現に挑戦されています。特に近年は、いろいろな素材を取り入れたミクストメディア的表現が増えてきて、今展での作品でも様々な技法が見え隠れしているのを感じます。なお、片山さんの作品は作家紹介「片山雅史」のページでご覧いただけます。
今尾栄仁の紹介です。木生パネルに寒冷紗、天然白亜、雲母、胡粉、岩絵の具、水干絵の具、等、日本画の範疇を超えて様々な素材を用いています。今展の作家の中で一番多くの素材を使って描かれています。さらに、磨き、削り、塗り、絵の具をいく層にも重ね、時間をかけて描かれた作品は、じっくりと眺めていても内から湧きあがってくる、厚みのある作品となっています。見る側を飽きさせない効果を生み出しているようです。是非、じっくり会場でご覧きたい作品です。なお作品は、作家紹介「今尾栄仁」のページでご覧いただけます。
黒岩知里の紹介です。岩絵の具の美しさに魅せられて、日本画の素材である岩絵の具をベースに、表現したいイメージにかなっていれば、新聞紙やグラビア雑誌、または、金属なども取りいれて制作します。また、最近は墨のにじみや、糸が作り出す柔らかな線の効果を取り入れるなど、次々と新しい素材や表現を試みる姿勢に作家としての勢いを感じます。ギャラリー白川で今年の5月25日〜6月13日に2回目の個展を予定しています。なお、黒岩さんの作品は作家紹介「黒岩知里」のページでご覧いただけます。
会期中、公式FaceBookにて解説の掲載を予定しています。
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