アニッシュ・カプーア Anish Capoor

作家 / Artist
アニッシュ・カプーア
Anish Kapoor
(1954- )
インド-イギリス India-England
取扱作品 / Genre
立体、版画
作家紹介 / Artist Information
イギリスを代表する彫刻家の一人。1990年、ヴェネチア・ビエンナーレではイギリス館代表と して出展。1991年ターナー賞受賞。近年では2012年ロンドンオリンピックの記念モニュメントを 設計。2015年にはヴェルサイユ宮殿で個展を開催。金沢21世紀美術館の恒久設置作品や、 2013年から始まった東日本大震災の被災地の応援プロジェクト「アーク・ノヴァ」のバルーン製 仮設コンサートホールのデザインなどを手がける。
ギャラリー白川 / 展覧会の記録
1990年9月10日〜29日 アニッシュー・カプーア展 (福岡市立美術館 収蔵)
作品
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ノート / Note
ギャラリー白川では、アニッシュ・カプーアが初めて手がけた版画を1990年9月10日〜29日、 展覧会で紹介した。カプーアがオープニングに出席。彫刻家の舟越桂氏も東京から駆けつけ てくれた。舟越氏は、1986年から翌年まで文化庁芸術家在外研修員としてロンドンに滞在。そ の時に同じ彫刻家であるカプーアとは親交があったのだ。オープニングパーティの後、皆で 「しゃぶしゃぶ」を食べに行った。食事が終わる頃、突然、カプーアが「マイコ、マイコ」と言い出 した。京都では舞子さんに会ってみたいと思っていたのだろう。その場に居合わせたお茶屋に 顔が利くコレクターの方に取り繋いでいただき、カプーアと舟越は祇園の「お茶屋」へと繰り出 した。 カプーアは、インド人の父とユダヤ人の母との間に生まれた。インドで生まれ、インドで 育ったが、英国国籍も持っていた。彼は、高校からイギリスへ渡った。そこでは、インド人として のアイデンティティを感じさせる作品を発表して、作家としての頭角を現した。私は、日本人が、 世界のアートシーンで活躍するためには、何が大事かを、カプーアの作品を見て気づかせられ た。それは、極めて大切なことだった。 なお、この時のギャリー白川での展覧会で紹介した作 品は、大きな作品を含め5点が福岡市立美術館に収蔵されている。
(ギャラリー白川出版本「35年をこえて」より)