深沢幸雄遺作展―悠久の流れに―
深沢幸雄遺作展―悠久の流れに―
会期:2018年9月11日(火) — 9月30日(日)
12:00-18:00 会期中無休
会場:ギャラリー白川
日本を代表する銅版画家のひとりとして活躍し、2017年1月、92歳で逝去した深沢幸雄の遺作展のご案内です。ギャラリー白川は、深沢作品を1985年から1995年にかけて4回の個展で紹介するご縁を頂きました。画廊コレクションから深沢作品を展示して、深沢幸雄氏を偲びたく思います。
深沢は、戦後の焼け野原の中で、独学で銅版画の技術を取得し、次々と作品を発表していきます。深沢の著書「銅版画のテクニック」(1966)は、今でも銅版画を学ぶ人たちの座右の書です。
銅版画家で多摩美大の教授であった駒井哲郎が亡くなった後、深沢は、教授として若い人たちに銅版画の指導をしていきます。また、深沢は、電動ベルソーを開発することで、大型メゾチントという新たな表現への道を開きます。深沢の作品は、大きく初期のモノクロームの時代、メキシコの時代、叙情的なメゾチントの時代に分けられますが、今展では、初期の50年代のモノクロ作品4点、60年代のメキシコ時代の作品1点、80年代のメゾチントの代表作を中心に12点の合計17点の作品を展示。合わせて、深沢の毛筆の「書簡」を何点か展示致します。どうぞ、ご高覧下さいませ。
なお、偶然にも、深沢の故郷、山梨県立美術館でも9月1日~10月8日まで深沢幸雄追悼展が開催されます。
【展示作品】
会わない視線(1957年)飛翔体(1958年)まぼろし(1958年)腐乱圏(1960年)古い楽譜(青)(1965年)月を眺める人(1984年)扉の外の人(1983年)彼方の天使(1984年)透明酒場(1985年)月下の対話(1985年)顔の形の門(1986年)小鳥紳士(1985年)小さな親友(1988年)十字のダンス(1988年)星空の鳥(1988年)四角な小鳥(1989年)青い肖像(1990年)
→ 作家紹介ページ [ 深沢 幸雄 Fukazawa Yukio ]